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第63回 總和会関東大会 が神奈川県担当の神奈川大会として開催されました。
期日 平成30年6月5日(火)~6日(水)1泊2日
会場 神奈川県箱根町「湯本富士屋ホテル」
大会日程
6月 5 日(火)
12:00 受付開始
13:00 第1部 開会式
開会の辞
佛祖諷経
関東總和会会員 災害物故者追悼( 黙祷)
大本山總持寺紫雲臺猊下 御垂示
大会名誉会会長 大本山總持寺副貫首老師 挨拶
大会会長挨拶
来賓祝辞
大本山總持寺監院老師
總和会本部会長老師
宗議会議員代表(次回開催県宗議老師)
来賓紹介
14:30 第2 部 講演・パネルディスカッション
パネリスト・矢澤澄道氏 勝 桂子氏 コーディネーター・尾崎正善氏
16:30 第3 部 閉会式
第63回 總和会関東大会神奈川大会が湯本富士屋ホテルで開催された。大会テーマは『看脚下 瑩山禅師の衆生済度理念を「いま・ここ」に生かすために』~洞谷山永光寺尽未来際置文「檀那を敬うこと、仏のごとくすべし」~とし、四百人を超える会員が一堂に会し研鑽と親睦を深めた。
太祖瑩山禅師は、檀越の財施など有形無形の援助があって僧侶の修行が成就し、僧侶の法施をもって檀越が安心を得られる、互いの信頼に裏打ちされた財法二施の功徳の尊さを『尽未来際置文』に「檀那を敬うこと、仏のごとくすべし」と示されている。
しかし、昨今は、僧俗の関係に急激な変化が現れ、多くの宗門僧侶がその対応に苦慮し、変化に戸惑いを隠せずにいる現状も見受けられる。
今大会では『看脚下』をテーマとし、太祖瑩山禅師の衆生済度の理念を実践するために、先ず僧侶と檀信徒との意識の齟齬を見直すために問題点を共有し、總和会としてどのような対応をすべきか、さらに、宗門全体、仏教界全体としてこの意識のズレをどのように埋めて行くのかを考察した。
寺檀相和合し互いに精進を重ねることが太祖大師の慈恩に報いることであり、總和会の進む未来への道であるといえよう。
本大会には江川辰三紫雲臺猊下のご臨席を賜り、更には石附周行真如臺老師を本大会の大会名誉会長としてお迎えし、乙川暎元監院老師、大本山總持寺役寮諸老師、總和会会長鬼生田俊英老師、總和会執行部諸老師、宗議会議員諸老師、總和会系宗務所長老師のご参集を賜り、第1部式典の部が行われた。第2部では矢澤澄道氏、勝桂子氏、尾崎正善氏を講師としてお招きし、講演に引き続き、ディスカッションが行われた。参加人数は、一都七県の各支部から400人を超える参加者が集い、研鑽を深めた。
今回のテーマである『看脚下 瑩山禅師の衆生済度理念を「いま・ここ」に生かすために』に基づき、矢澤澄道先生・勝桂子先生のお二人から、貴重な提言を頂いた。矢澤先生は、近代以降の寺院の弱体化の背景、檀信徒との意識の乖離を説いた上で、禅師の教えに基づけば、寺院は現代社会における様々な問題の受け皿になり得ることを力説された。勝先生は、戦後の社会構造の変化を踏まえ、寺こそ「看取り・死後事務の受け皿・死ぬときのお金の心配をしなくてよい社会」の担い手になるべき事を説かれた。
会場からも両先生に対して、「葬儀の簡略化にどうのように対処すべきか」「寺院の役所化への具体的な提言」「葬式仏教の肯定化についてどのように考えるか」など活溌な質問が上がり、関心の高さが窺われた。両先生の意見を参考に、コーディネーターの尾崎正善氏は今後自分自身で何が出来るのか、また宗門としてどのような対応や方向性が考えられるか、各々自己の研鑽に努めて頂ければとまとめられた。
(大会速報より)