炭鉱の島・池島(2)

九州最後の炭鉱として、平成13年に閉山した“池島”で、坑内をでトロッコに乗車し元炭鉱マンガイドの案内をいただくツアー「坑内体験」が実施されていますので、参加してきました。
※このツアーは「長崎さるく/学さるく/池島炭鉱さるく」にて3日前までに予約(大人2680円/小中学生1340円)することで参加可能です。


【炭鉱ツアー行程】

池島炭鉱倶楽部(炭鉱概要の説明)※昼食タイム(各自ご用意または炭鉱弁当) →坑外トロッコ電車停留所(キャップランプ、ヘルメット、保安靴等装着後(乗車)) →水平坑道奥部電車停留所(下車) →【坑内徒歩見学:約1時間(約600m)】坑道堀進跡(本物の巨大掘進機ロードヘッダー等) →石炭採掘現場復元箇所(採炭機ドラムカッター展示・ドラム模擬運転、穿孔(せんこう)機オーガー操作体験) →坑道内に設置された炭鉱操業時写真展示コーナー見学 →坑内発破の映像、発破スイッチ模擬操作体験コーナ →坑内救急センター跡(緊急避難所) →水平坑道内電車停留所(乗車) →坑外トロッコ電車停留所(下車) →(徒歩約300m。歩行途中石炭積み込み機、旧石石炭火力自家発電所、貯炭場等説明)

 

まず最初に視聴覚室で池島炭鉱の概要を10分ほどのビデオにて学習します。

20180115-39

その後、いよいよトロッコに乗車。
ゆっくりと坑内を進んでいきます。

20180115-4020180115-4320180115-41

切り端の最先端。
ドリルで穴をあけ、ハッパを掛けることによって岩盤を掘削しながら進んでいきます。
現在この場所は、掘削技術を東南アジアなど海外に伝えるための研修施設の役割を果たしています。

20180115-42

大型のロードヘッダーとドラムカッター。
大きな機械は部品を搬入して坑内で組み立てられます。
実際にロードヘッダーを動かしていただきました。

20180115-4520180115-4420180115-50

池島は新しい炭鉱であり、最新の技術がふんだんに取り入れられています。
採掘した石炭をそのままベルトコンベアで坑外に運び出す設備や、事故対策のための避難シェルターや通信機器、監視システムなどが整っています。

そのため、労働者の環境は他の炭鉱に比べてかなり良かったのではないかということがうかがい知れます。
池島では大きな炭鉱事故は幸いにして無かったそうですが、それでもエネルギー需給に関する時代の変化や海外からの安い燃料の影響で閉山されることとなってしまいました。

20180115-4820180115-4720180115-46

現在では東南アジア諸国からの研修生たちが技術を習得しています。技術の伝承はまだ生きているのです。

20180115-5220180115-5120180115-49

 

20180115-5520180115-5420180115-53

通信ケーブルとして、なんと光ファイバーも使用されていいました。

20180115-5820180115-5720180115-56

こちらは避難シェルター。
万が一の事故に備えて、何カ所か設置されています。
内部には非常用の通信設備、食料、水、酸素吸引用のボンベも備え付けられています。

20180115-6120180115-6020180115-59

20180115-63

古いタイプの支保工。
これは設置するために何十人もの人手が必要でした。

機械化が進み、必要人工が少なくて済むようになり、また安全性も向上しています。

20180115-62

池島炭鉱の坑道全体図。
池島は右上の赤着色の部分です。
島はあくまでも海底(600メートル以深)へ降りるための立坑入口であり、基本的に島以外の海底の部分を掘削していました。
(島の部分を掘削すると島の地盤が沈下する懸念があるため)
坑道は池島より沖合の小蟇島・大蟇島およびその周囲の海底にまで及び、坑道をまず掘削してそこから幅約100メートルで面的に採炭するというように掘り進められていきました。
20180115-64

 

日本各地に炭鉱は何カ所かありますが、実際に坑内に入り、それらを体験することができる場所は、この池島炭鉱だけです。
日本の経済を支えてきた産業の歴史を学ぶ機会を得ることができました。

投稿者: kameno 日時: January 17, 2018 3:27 AM

コメントを投稿