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ゆめ観音の舞台では、夕暮れ、午後5時30分から万灯供養法要が営まれました。
■万灯供養法要差定(式次第2015年版)
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差定
1.大梵鐘打出九声
1.殿鐘三会
1・散華荘厳
舞台の周囲には平和の火が広げられ、僧侶たちにより散華が撒かれ、場が清められます。
1.七下鐘導師(大導師・焼却師)上殿着座
大導師 大船観音寺住職 大本山總持寺監院 乙川暎元老師
検経師 大本山總持寺副監院 石田征史老師
検経師 大本山總持寺副監院 村田和元老師
焼却師 第五教区倫勝寺住職 馬場義実老師
1.読経(般若心経)
1.読経(仏陀神呪)
1.配塔婆(法華頓写)
来場いただいた皆様より祈願文が書かれた経木塔婆が、両班の僧侶に配られ、経文が書き加えられます。
1.収塔婆
経文が書き加えられた経木塔婆が集められ、検経師、大導師に届けられます。
1.拈香法語
1.献茶湯・塔婆焼却
経木塔婆は焼却師により焼却供養塔に入れられ、松明によりお焚き上げの焼却供養が同時進行で行われます。
1.世尊偈行道三匝
今年ちょうど終戦70年を迎え、大船観音寺は非戦と世界の平和を祈り続けるお寺ですので、ことさら思いを深くしてお勤めをさせていただきました。
昭和20年3月の東京大空襲、私は新潟の出身ですので8月1日の長岡大空襲、さらに広島、長崎へと8月6日、9日と日をおかず原子爆弾が投下されました。過去にも未来にもこのようなことが無きことを願う中で唯一の被爆国となった日本の歴史を今一度噛みしめる時ではなかろうかと思いを深くするところです。
やはり、人間の気持ちは非常に移ろいやすいので、過去の歴史が誤った行為をも断罪し続し続けている事実にも目を向け、多くの何の罪も無い人々の命が失われた過去から目を離すこと無く見続けてく努力も負っているように感じます。
どうぞ、この大船観音に足を運んでいただいた皆さまには、将来にわたる戦争のない世界と、それから、日本が間違っても戦争を起すことがない国でありつづけることを祈っていただきたいと思っています。
私はいろいろな席で申し上げますが、合掌し祈る姿というのは自分の立ち位置を確認する行為だと思っています。祈る中に歴史を冷静に学び、将来を託す子どもたちのために果たさなければならないことを深く心に刻みながら生きていく人生でありたいと思っています。
本日は地元の方々、有志僧侶の皆さま、青年会の方々の賛同と積極的なお働きにより17回のアジアフェスティバルを迎えることができました。ご加担いただきました皆さまに心より感謝申し上げます。
そして、ご参列いただいた皆様には今一度世界の平和を考える一時を過ごしていただきたいと願います。
法要で灯された蝋燭の残りは、ゆめ観音終了後、会場の皆様にお持ち帰りいただきました。
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同時進行により、参道石階段にキャンドルを並べ、平和の火の塔の周りをライトアップいたしました。