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宗務所主催檀信徒研修旅行は1泊目を永平寺参籠とし、2日目の朝を迎えました。
普段の生活よりずいぶん早い起床、坐禅、そして法堂での朝課供養諷経。
そして諸堂拝観をいただきました。
承陽殿(じょうようでん=道元禅師の御真廟)の前には「峨山石」があります。
これは、道元禅師没後110年目にあたる貞治2(1363)年、峨山禅師が88歳の時に永平寺へ拝登をされた際の峨山禅師の思いが刻まれています。
午前8時に永平寺を出発し、京都に向かいます。
参道には朝のすがすがしい陽が射し込んでいました。
■京都最古の寺 建仁寺
滋賀県で昼食をとったあと、京都・東山の臨済宗建仁寺へ拝登いたしました。
臨済宗建仁寺派の大本山で、開山は栄西禅師です。開基は源頼家。
中国の百丈山を模して整備された諸堂が美しく配置されています。
まずは開山童において、ごあいさつの法要を営ませていただきました。
俵屋宗達の代表作ともいえる風神雷神図屏風。
※高精細デジタル複製図を間近で見ることができます。
左側には金澤翔子氏の風神雷神の書が並べて展示してありました。
雲龍図(海北友松書・室町時代・高精細デジタル複製)
これらは、栄西禅師800年大遠忌事業として、京都文化協会、キヤノンの技術により高精デジタルにて複製がなされ、常設展示されています。
ゆったりと眺めていたい庭です。
竹林七賢図(海北友松書・室町時代・高精細デジタル複製)
法堂を護る双龍図。
小泉淳作画伯により2002年に描かれました。
■京都最古の寺 天龍寺
次に、嵐山の臨済宗天龍寺へ。
京都五山の第一、世界文化遺産指定の堂々たる伽藍です。
康永4(1344)年に落慶。
法堂で法話をいただきました。
天井は開山夢窓国師650年遠諱記念事業の際に加山又造画伯による「雲龍図」が描かれています。
縦10.6m、横12.6mに厚さ3cmの檜板159枚を張り合わせ、全面に漆を塗り、さらに白土を塗った上描くという手法がとられています。
どの位置から眺めても、龍の鋭い眼光が見る人に向けられるという「八方睨み」の技法は圧巻です。
嵐山を借景にした境内には多くの外国人旅行客や修学旅行生が訪れていました。
紅葉のシーズンはさらに素晴らしい光景がみられることでしょう。
2日目の工程を終了し、宿泊地の渡月橋へ。
昨年の水害がまだ記憶に新しいところですが、その中の「渡月亭」に宿泊いたしました。
まだ被害の爪痕が各所に残されています。
夕食懇親会の際には、舞妓さん文化にも。
修学旅行で見た舞妓さんにあこがれ、故郷を離れ祇園に飛び込んだことが日本テレビのドキュメンタリーでも取り上げられています。
楽しいひと時を過ごすことができました。