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イギリスの豪華客船「クイーン・エリザベス」(QE:9900トン)が横浜ベイブリッジベイブリッジを無事くぐり抜けて横浜港大桟橋橋国際客船ターミナルに初入港しました。
そもそも、クイーン・エリザベスの高さは、56.6メートルあり、桁下高さ55メートルの横浜ベイブリッジを通過することはできません。
しかし、その不可能を可能にしたのが、船の上に登っている満月でした。
海には潮の干満があります。
特に満月の前後には大潮になり、引き潮の潮位が最も低くなります。
3月17日が満月。
潮位が最も低くなる大潮の引き潮の時刻に合わせて入出港の時刻が決められました。
この時刻には、満潮時よりも約2メートル潮位が下がりますので、約50センチのクリアランスをもってギリギリ通過することが出来るというわけです。
出港の様子を動画で御覧ください。
全長294メートル、乗客定員は2068人。
とてつもなく大きい!
出港の時刻には、大さん橋に多くの市民が集まり、見送りました。
17日午後11時、接岸ロープが外され、いよいよ出港です。
大きな汽笛を響き渡らせて、ゆっくりと大桟橋を離れて行きました。
横浜ベイ・ブリッジの下を、無事くぐり抜けていきました。
見届けた皆で拍手。
よい旅を!
それにしても、昨年大黒ふ頭に接岸した「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」や「クイーン・メリー2」などは、高さがそれぞれ63メートル、62メートルもあるため、横浜ベイ・ブリッジは全然くぐれないですね。
横浜ベイブリッジが国際基準の桁高65メートルで作られていれば、このような苦労も、大黒ふ頭に停泊して乗客に不便を強いることも無い訳で、そのことが悔やまれます。