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■ルアンパバン早朝の托鉢
現在、ラオスの首都はビエンチャンですが、ラオスの元となったランサン王国(1353-1975)の時代には、ムアン・スワ(その後シェントーンと改名、現在のルアンパバン)を首都としていました。
ルアンパバンは歴史的、文化的遺跡保護の観点から1995年に世界 遺産に指定されています。
フランス統治時代の影響から、街並みも特徴的なものが見られます。
メインストリート、サッカリン通りの早朝の光景はこのような感じです。
世界遺産に登録されたこともあり、欧米からの観光客が多く見受けられます。
この付近には寺院が多く集まっていて、一年365日毎朝欠かすことなく僧侶や修行僧たちの托鉢の行列に仏教徒が喜捨をする姿が見られます。
お寺の檀家(メンバー)の方々は、何時何分に菩提寺の僧侶が托鉢するかを知っているので、その時刻に喜捨を行ないます。
仏教徒だけでなく、集まった観光客たちも通りの商店などから供物を購入して歩道上で喜捨ができるようになっています。
僧侶から修行僧への喜捨の光景も見られました。
ラオスは貧富の差が大きいという現状があります。
僧侶から経済的に恵まれない家の子どもたちに施される(再分配される)姿も見受けられます。
元社会主義の国であるということもあり、僧侶には喜捨が当分に配分されますし、このように喜捨が循環するシステムも確立されているのです。
ラオスにおける僧侶と信者との関係、寺院のありようなどについては、また後ほど纏めさせていただきます。