突然の米軍夜間着陸訓練

一昨日夜から突然上空を戦闘機が爆音を轟かせて通過するようになりました。
これは、今月半ば過ぎより硫黄島で行なわれていた空母ジョージ・ワシントン艦載機の着陸訓練が、空母の運用上の都合により出港が遅れ、その間のパイロットの練度維持のために厚木基地で離着陸訓練を行っているのです。
周辺住民には突然の通告であり、周知もされていない中の訓練でありましたので、驚いた方々も多いのではないでしょうか。
しかも、夜9時過ぎまで行う訓練を、都市の真ん中で実行するということは如何なものでしょうか。
苦情件数が、その酷さを物語っています。
 


厚木基地・夜間離着陸訓練:「我慢の限界」周辺自治体で騒音苦情1500件超す/神奈川

米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)で5年ぶりに実施されている空母艦載機の夜間離着陸訓練(NLP)は23日、2日目を迎えた。午前中に開始した連続離着陸訓練の一環で、藤沢、茅ケ崎市などを含め県内の広範囲で空を切り裂くようなジェット機の爆音が響いた。「ここは一体どこの国なんだ」「沖縄だけでなく、ここもひどい」。各市などに住民から殺到した苦情は少なくとも1500件超。大和、綾瀬市ではここ10年で最多となり、海老名市では昨年度の総計を1日で超えた。現地入りした黒岩祐治知事も「身の毛がよだつ恐怖感だ」と憤った。
午前9時10分に開始したこの日の訓練は、非常に騒音が大きい戦闘攻撃機FA18スーパーホーネットが滑走路を空母の飛行甲板に見立て、着陸直後に離陸する「タッチ・アンド・ゴー」を数十秒から数分の間隔で繰り返した。午後9時59分まで続き、大和市内では一時、乗用車の警笛に例えられる110デシベルを大きく超える115・9デシベルを計測した。
苦情が集中した各市の基地対策課ではしばしば電話がパンクした。苦情は深夜にも及び、綾瀬市は最近では最多だった2001年9月15日の80件の5倍超となる457件を記録。大和市も384件と過去10年で最多に。海老名市は120件で、昨年度1年間の54件の2倍を超えた。一部は座間防衛事務所や米海軍厚木基地にも寄せられた。
綾瀬市基地対策課の森田純生課長は「飛行間隔が短く、爆音はひっきりなしだった。これまで苦情を表だって言わなかった人も、ついに我慢の限界を超えたのではないか」と話した。一方で、米海軍厚木基地は「離着陸訓練には規定の着陸回数がある。夜遅くまで長引かないようにするために、短い間隔で飛行する必要があった」と説明した。
綾瀬市内のある小学校では爆音で授業が頻繁に中断。落ち着きをなくす児童が低学年を中心に相次いだという。日中は汗ばむ暑さだったが、大和市に住む2歳の長男を持つ主婦(29)は「節電したいが、窓を開けられないのでクーラーをつけるしかない。子どもがひきつけを起こさないか心配だ」と話した。基地近くで自動車整備工場を経営する(66)は「商売柄、騒音には耐性があると思っていたが、限度を超えた」と疲れ切った表情を浮かべた。
市民団体「厚木基地爆音防止期成同盟」は23日午前11時ごろ、メンバーら30人が基地を訪れ、NLP中止を求めた。応対したグレッグ・クンツ広報部長(51)は「近隣住民の心配は承知している。急きょ、NLPを実施することになり、遺憾に思っているが、部隊の運用のため必要な訓練なので理解してほしい」と話した。
(カナロコ 5月24日)


日本におけるアメリカ海軍第7艦隊空母ミッドウェーの艦載機による夜間連続離着陸訓練(Night Landing Practice=NLP)は、横須賀港が母港化された昭和48年から三沢飛行場、岩国飛行場で始まり、昭和57年からは厚木飛行場、昭和58年には横田基地で実施されています。
平成3年から日本政府により硫黄島に飛行場が整備され、訓練の拠点が硫黄島に移されました。
そのため、ここ数年は厚木基地で着陸訓練が行われていなかったのですが、今回はアメリカ軍の一方的な都合による突然の訓練となりました。
飛行場周辺には、本当に大きな騒音影響が出ます。

厚木飛行場の近くを通る機会がありましたので、昨晩の夜間連続離着陸訓練を少し見てみました。

20120523-01
(2012年5月23日 午後8時30分より、タッチアンドゴー2回分の軌跡・厚木飛行場にて)

 

それにしても、間近にいると凄まじい騒音です。
これが朝9時から夜9時過ぎまで続くのですから、周辺の方には本当に大変な騒音被害を発生させていることがわかります。

都市の中の基地問題は、日本各所に深刻な問題として存在していることを改めて認識しておく必要がありましょう。
そして、日本全体の約75%に及ぶアメリカ軍基地が集中する沖縄では、日常的に着陸訓練が行われており、この問題に向き合っていることも忘れてはなりません。


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投稿者: kameno 日時: May 24, 2012 8:17 AM

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