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1995年、ベトナム出身の禅僧 ティク・ナット・ハン師が来日され日本各地でリトリート(摂心)が開催されました。その時のパンフレット⇒ 表面 裏面
当時のリトリートはどのようなものであったか、貞昌院を会場としてDay of Mindfulnessが開催されました。
指導はティクナットハン師日本サンガ:バンブーサンガスタッフのクリスティーンさんです。
(このバンブーサンガとは、1995年のティク・ナット・ハン師来日を機に日本に出来、現在まで続いている唯一のサンガです。奈良県にあります。)
Day of Mindfulness
日程
11:00 オリエンテーション
11:15 歩く坐禅
残暑厳しい日となりましたが、天神山の木陰は爽やかです。
風通しもよいので、木々の葉を通りぬける風が心地よく包んでくれます。
参加者はそれぞれゆっくり息を吸って,吐いて、そして歩いて、坐って・・・・自分のペースで一日を過ごします。
12:00 昼食
13:30 坐禅指導、歩行禅:経行、坐禅
14:30 ティク・ナット・ハン師DVD
1995年清里での記録ビデオです。
15:45 ダルマ・ディスカッション・分かち合い
一人ひとり、自由に発言し、皆真剣にそれを聞きます。
この形式は仏教ホスピスの会いのちの集いで実践されているものと一緒です。
誰かが発言しているときには、集中して傾聴に徹します。
このような場に参加することにより普段は自分の主張ばかりで、いかに人の意見を聞いていないか、人の意見を聞くことの大切さ、人に意見を聞いてもらうことの重要性が実感できます。
16:45 お知らせ
17:00 終わりの挨拶
このような形で一日が過ぎました。
1995年のティク・ナット・ハン師来日の雰囲気を少しでも味わえたことは収穫でした。
ここからは蛇足です。
会場主としては幾つか気づいた点があります。
まずは、このリトリートが「独りよがりのもの」になっていないかという指摘です。
寺院の境内でも神社でも祀ってある仏様、神様がいらっしゃいます。
そのような場に入る前、帰るときにはまず礼拝から始まり、礼拝に終わることが基本でありマナーであると思うのですが、その点が不足していた感があります。
また、終了後に畳を掃除するまでは要求しませんが、せめて使用したコップを洗う、机を拭くくらいは自主的に行なったほうが良いと思います。
そのような細かい点をいちいち指摘しなくても自然に実践できるようになればティク・ナット・ハン師の教えも日本に少しづつ根付いていくことでしょう。
>そのような場に入る前、帰るときにはまず礼拝から始まり、礼拝に終わる・・・良いと思います。
老若男女を問わず、できる人はできるし、できない人はそういうマナーが身に付きません。いくら教えても駄目です。
この寺へ来てから10年。お墓参りの方に、先ずは本堂で本尊様にお参りしてからと指導しているのですが、できるようになったのは一割ほど。
引退を前に、いよいよ立札を建てようかと思うこの頃です。
投稿者 うさじい | 2010年8月29日 19:25
うさじい様
小さい頃から自然に身につくことですので、家族構成の変化や親類でそういうマナーについて教えてくれる方の存在が如何に大切かがよくわかります。
ちょっとしたことですが、きちんと守って欲しいものだと思います。
投稿者 kameno | 2010年8月30日 09:52
>そのような細かい点をいちいち指摘しなくても自然に実践できるようになればティク・ナット・ハン師の教えも日本に少しづつ根付いていくことでしょう。
私も非常に大切なことだと感じています。
投稿者 叢林@Net | 2010年8月31日 23:40
叢林@Netさま
仏法僧の仏が欠けると大きな意味を失ってしまいますね。
投稿者 kameno | 2010年9月 1日 09:48