クリが入らぬクリ煎餅

お盆でいただいた栗煎餅。
香ばしくてお茶に良く合います。大好きなお菓子の一つです。
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ちょうど、同じ時期に次のような記事が目に飛び込んできました。
東京新聞の筆洗欄より引用します。  


クリの形をした、「栗(くり)せんべい」というお菓子について、公正取引委員会から不当表示だとクレームがついたことがあったらしい。理由は「クリが入っていないのに入っていると思わせるから」▼冗談みたいな話だが、永六輔さんが自著『商人』に書いている。それを知って怒った永さん、当局に、例えばこんなふうにやり返したのだそうだ。「では、キリンビールにはキリンが入っているのか?…かっぱえびせんにはカッパは入っているのか?」▼以後の経緯は知らないが、ネットで確認した限りでは、今も「栗せんべい」は売られているようだ。キリンやカッパ同様、実際、このお菓子を買ってクリが入っていないと抗議する消費者はいまい▼ただ、商品一般となると話は別だ。入っていないものを入っているように思わせる表示は確かに許されない。逆に「入っていない」と表示しながら入っているのはもっとたちが悪いともいえる▼国民生活センターが、電気で煙のようなものが出る「電子たばこ」を調べたら、市販の半分近い銘柄で微量のニコチンが検出されたのだという。しかも、その大半は「ニコチンは含まれない」旨、表示していた▼薬事法にも触れるようだから問題だが、一念発起の禁煙でニコチン依存を断とうと、この商品にすがった人も多いらしいから罪深い。多分、煙(けむ)に巻かれたような心持ちだろう。
東京新聞/筆洗 2010年8月20日)


本当なのかどうなのか良くわかりませんが、永六輔さんの自著での指摘なので、おそらく実際にそういうことがあったのでしょう。
確かに原材料には「栗」の記載はありません。
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しかし、栗煎餅はこのようにきちんと原材料表示で明示してありますし、そもそも栗煎餅は栗の形をした煎餅だから栗煎餅なのであって公正取引委員会が目くじらをたてるほどのことではない筈です。

公正取引委員会はこんな指摘もするのですね。それを抗議に当局まで出向いた永さんも凄い。

 

 

身近にある様々なものの原材料を改めて見てみました。

瓦煎餅 小麦粉・砂糖・玉子・サラダ油・膨張剤
片栗粉 馬鈴薯でん粉 片栗でん粉
鯛焼き 【皮】 小麦粉、鶏卵、麦芽水飴、砂糖、脱脂粉乳、重曹 【あん】 砂糖、北海道小豆、水飴
かにパン 小麦粉、砂糖、マーガリン、果糖ぶどう糖液糖、イースト、ショートニング、脱脂粉乳、米粉、食塩、乳化剤、香料、(原材料の一部に大豆を含む) かに
くずもち 小麦澱粉、砂糖、黒蜜、糖みつ、水給、カラメル色素、きな粉(遺伝子組換大豆不使用)葛澱粉
かっぱえびせん 小麦でん粉, えび, 小麦粉, 砂糖, 食塩 河童
キリンビール 麦芽、ポップ、米、コーン、スターチ 麒麟

 
こんな事例はいくらでもありますね。


上に挙げた例は微笑ましい例として、それよりも、悪質な偽装食品をきちんと取り締まって欲しいものです。
公正取引委員会さん、ターゲットはたくさんありますよ(^^

例えば、回転寿司の真相と食品のカラクリ のような事例はいくらでもあります。
知らないでいることは恐ろしいのです。

まあ、最近は僧侶の偽装も多いことですし、美味しければいいのかな?

投稿者: kameno 日時: 2010年8月24日 08:12

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