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今年より仏教テレフォン相談のお手伝いをさせていただいております。
寺や僧侶との関わりが薄れ、仏教の教えに触れることが稀となった現代・・・「生前に墓を建ててもいいか」「家族だけで葬儀をしたい」「成仏していない先祖がいると言われた」「他人と上手に付合えない」など、仏事・信仰・人生に関わる悩みや疑問の電話が毎日寄せられています。 (仏教テレフォン相談のサイトより)
平成19年度の仏教テレフォン相談について、統計分析がまとまりました。
その概要は、仏教情報センター機関紙『仏教ライフ』に掲載されておりますが、その一部をかいつまんでご紹介します。
期間 平成19年6月?平成20年5月 <開設25年目>
相談開室日数 217日
相談者数 3599人 (1日平均 16.6人)
相談総件数 4274件 (1日平均 19.7人)
相談される方は、男女とも50代、60代の方が多くなっています。
本来ならば、仕事も家庭、子育ても一段落して、安定して人生を楽しんで良いはずの方々が誰よりも一番苦しんでいます。
「団塊の世代」と言われる方々の悩みは多岐に渡ります。悩みがなぜ生まれるのか、その悩みは何処に向かうのか、私たちは学ばなければならないでしょう。
相談内容は、圧倒的に人生相談が多くなっています。
仏事の常識やマナー、法要の意味、仏教全般に対する質問であれば、お応えする側も知識経験を元にそれなりに対応することができるのですが、人生相談、それも重い内容であればあるほど、対応する側の資質が問われます。
粗雑な言葉は世の乱れを生み、愛心なく慈心のない生命(いのち)を軽視した社会に拍車をかけます。 言葉は思いのあらわれであり、単なる言語や伝達手段ではありません。自らの人格を宿し、自らの人格をつくるのです。一語一語を大切にしなければなりません。 (平成20年度 曹洞宗布教教化に関する告諭)
相談の電話はひっきりなしにかかってきます。
それだけ求められているということは、嬉しいことではありますが、限られた時間で対応していかないと、他の相談者の機会を損なってしまうことになります。
短い限られた時間の中で、いかに相談者の悩みを取り除くことが出来るのだろうか・・・
カウンセリングの基礎を学ぶことも大切ですし、それを現場で適切に対応することがさらに大切だということを実感します。
この日は16件の相談を担当させていただきました。
相談担当者は複数居りますので、センターとしてのこの日の相談件数は平均から比べるとかなり多い数となりました。
机の上のキャラクター。
窓の外からの光を受けて首を左右に振っています。
「おこらない、おこらない」
仏教テレフォン相談以外でも、様々な相談を受ける事は多いですし、世の中には様々な悩みが渦巻いていることを実感します。
少しでも悩みが減りますように切に願います。