« イタリアからの来訪者 | 最新記事 | 素数の寿命を選択したセミの智慧 »
夏まっさかりですね。
境内は、まさにセミたちの声に包まれています。
セミたちは一週間程度の短い成虫としての期間を謳歌していますので、五月蝿いと言わずに暖かく見守ってあげたいものです。
さて、ホームページでもこれまで何回か紹介してきましたが、丁度夏休みの時期でもありますし、子どもたちの自然観察にぴったりのテーマである「セミの羽化」の観察をおすすめします。
■関連トピックス
ツクツクボウシの華麗なる羽化
【ポイント】
・予め、セミの抜け殻のたくさんある場所を探しておきましょう。公園や里山の木のあたりなど。
・そのあたりの地面を見ると、穴がポツポツと開いています。セミの幼虫が土から這い出た後の穴です。
・日没前後に、地面の穴のあたりから、木の幹に掛けての一帯をよーく見てみましょう。
・セミの幼虫の形は抜け殻と同じです。モソモソと動いているからよくわかるはず。
■ここからが重要です。
自然のまま、セミの幼虫の好きな場所で羽化させてあげるのが一番ですし、これまで撮影した写真は屋外でのものなのですが、子どもたちが観察をするのであれば、室内の方が見やすいでしょう。
やさしく持って家に持って帰ります。
このとき、背中を持ったり、強く握ったりしないこと。手のひらに乗せるとか、服にくっつけたままで運びます。
・帰ったら、適当な大きさの鉢植えの植物に登らせます。
(今回は、ナスの鉢植えに登らせてみました)
・写真を撮影する時はフラッシュを焚かずに、撮影する時だけ電灯で照らすようにしましょう。
・・・・ということで、昨晩撮影した写真をつなぎ合わせてビデオにしてみました。
までの変化の様子をビデオで見ることができます。
⇒ビデオ映像はここをクリック
(WMV形式・2007年7月30日撮影)
いつ見ても、僅か数時間の間にこれだけの劇的な変化を見せる生命の摩訶不思議に感銘をうけます。
幼虫の背中が割れる様子などは、まるで、京都・西住寺の宝誌和尚像を目の当たりにしているかのようです。
ブラボー!!
すばらしいですね。ビデオ拝見しました。
とっても綺麗。
生まれたての蝉は透き通っていてまるでガラス細工のように儚げな感じがしますが頭から尾まで割れたら手足で「ササッ」と殻をつかみなおす所が「あ、いがいとアクロバット」なんて思ったり。生命力の塊なんですねー。力強さを感じました。
カメラマンとそのスタッフの息がマッチしていますね。
さすがは家族!
投稿者 ゆが | 2007年8月 1日 18:29
羽化するほうも、それはそれは必死ですからね。
途中の段階で落ちてしまうと、まず成虫になれません。
早朝、地面に羽化失敗したセミたちの死骸に蟻が群がっている光景をよく見かけますが、生と死が、まさに紙一重の瞬間なんですね。
それだけに余計美しいのでしょう。
投稿者 kameno | 2007年8月 2日 09:21