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【巡礼】 じゅんれいその宗教に固有の聖地・霊場を巡拝すること。また、その人。一般にこれを果たすことは宗教上の義務あるいは年来の誓願であり、その功徳によって日頃の祈願が実現するとされる。仏教では釈迦に縁のある地、イスラム教ではメッカ、キリスト教ではエルサレムなどが目的地とされる。日本では西国三十三所や四国八十八所の巡礼などがあり、巡礼者は、笈摺(おいずる)・菅笠・脚絆・甲掛(こうがけ)・草鞋などを身につけ、御詠歌を唱え、行くさきざきの神社仏閣で宝印を受ける。
三省堂提供「大辞林 第二版」
このように、遠隔の聖地に詣でる「巡礼」は、世界の諸宗教で重要な宗教儀礼となっています。
日本では四国八十八箇所、そして世界遺産に指定された紀伊山地の霊場と参詣道をはじめ、全国各地に巡礼路が見られます。
仏教の巡礼では、インドの四大聖地、八大聖地巡礼が、キリスト教では中世ヨーロッパの巡礼、近世以降のマリア巡礼、イスラム教ではメッカ巡礼などがあります。
ここで特徴的なことは、西洋の巡礼形式は、一箇所の聖地を目指す、いわば「一直線型」であり、東洋の巡礼は、数多くの巡礼地を巡る「円周型」であるということです。
日本の代表的な巡礼地、四国八十八箇所霊場をみてみましょう。
その概要は下記のサイトが参考になります。
http://www.tabi-pro.com/shikoku_reijyo/
その総延長は1600kmとも言われ、歩いて回ると数ヶ月を要します。
http://www.tabi-pro.com/shikoku_reijyo/zentai.html
1番?23番あたりまでは近いところに密集しており、比較的平坦な道ですから、霊場巡りをはじめた人は、「なんだ、楽じゃん」と幻想を抱くそうです。
ところが、ここからが大変。いきなり室戸岬まで飛んでしまいます。
それだけ、大変な巡礼路。
遍路巡拝は、「同行二人」と書かれた杖を突いて回ります。
この同行二人とは、つまり、大師様と共に歩くという意味が込められています。
88の煩悩をひとつひとつ取り除き、自分自身を見つめ直す修行の旅です。
それぞれの霊場で受ける御朱印や人との出会いが、励みにもなり、楽しみにもなり、満願をめざす心が、巡礼の旅の大きな原動力になるのでしょうね。
最近は、意外と巡礼をする若者のが多いことも特徴の一つです。
そういえば、ヨーロッパのサンティアゴ・デ・コンポステーラなどは、大学生が休みの期間を利用して、この巡礼路を踏破することがブームになっているということです。
四国八十八箇所も、紀伊山地の霊場も、サンティアゴ・デ・コンポステーラも、一度は自分の足で、じっくりと歩いてみたいところです。
そういえば、こんなゲームソフトもありました。
ヴァーチャルキーボードなど、ユニークな商品をいろいろと発売していた株式会社ピンチェンジの製品です。
四国巡礼をリアルに体験 GC「お遍路さん?発心の道場編?」株式会社ピンチェンジは、ニンテンドーゲームキューブ用の四国巡礼体験ゲーム「お遍路さん?発心の道場 (阿波国) 編?」を、4月24日 (予定) に発売する。
価格はソフトが8,800円、専用歩数計「印籠くん」が5,800円、ボタンコントローラ「牡丹さん」が6,800円。このほか、ソフトと専用歩数計をセットにした基本セットが12,800円、これにボタンコントローラを加えた3点セットが18,800円、この3点セットにパナソニックのDVD/GAME Player「Q」を加えたスターティングセットを53,600円で発売する。ピンチェンジは松下電器産業が100%出資して設立された会社。「お遍路さん」は、四国八十八カ所巡礼の旅をリアルに体験できる、主に高齢者をターゲットにしたソフト。プレーヤーがフットペダルとなったコントローラ「牡丹さん」のうえで足踏みをすることで、歩数がカウントされる。この歩数によって実写画像が変わっていき、巡礼しているような気分を味わえるという。さらに、印籠型専用歩数計「印籠くん」を使うと、日常生活で歩いた歩数も、「お遍路さん」で加算することができる。「印籠くん」には、到着位置、総歩数、消費カロリー、時刻が表示され、健康チェック機能も付いていて、日頃の健康もチェックできるという。
登場する寺院の建立のデータや縁起、道すがらの解説も音声と文字によって行なわれ、雰囲気を盛り上げてくれる。今回はシリーズ第一弾となり、竺和山 霊山寺から始まり医王山 薬王寺までの1番から23番までが収録されている。
同社では高齢者対応ゲームソフトと位置づけているが、その一方で「お遍路さんは、シルバー世代の旅から若人達の旅へと変わりつつある」としていて、幅広い世代にアピールするソフトとして、全国の玩具店、ゲームソフト店で販売していくという
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20030317/ohenro.htm
しかし、残念ながら、このユニークな商品を発売していた会社は清算されてしまいました。
ピンチェンジ、2005年3月に清算 ?投影式「ヴァーチャルキーボード」は加賀電子が継続松下電器産業株式会社の100%出資子会社である、株式会社ピンチェンジが、3月末日をもって清算されたことが明らかになった。
ピンチェンジは最先端技術と斬新な発想を組み合わせ、世の中の新たなニーズに答えるソリューション商材の開発と新規事業のインキュベーションをめざして設立され、多数のユニークな製品開発で知られていた。
ピンチェンジの清算に伴い、「ヴァーチャルキーボード」の開発、販売およびサポートは加賀電子に引き継がれる。また、ゲームキューブ用四国巡礼体験ゲーム「お遍路さん?発心の道場 (阿波国) 編?」、および縦置きCDシステム「PLUPLU(プルプル)」の開発および販売は終了し、サポートは松下電器産業に引き継がれた。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0624/pchange.htm