無宗教の追悼施設って何なのだろう

日韓首脳会談 靖国・歴史、対立解けず 追悼施設、国民世論考慮し検討


小泉純一郎首相は二十日、ソウルの青瓦台(大統領官邸)で韓国の盧武鉉大統領と会談した。大統領は首相の靖国神社参拝について「この問題が日韓関係の歴史問題の核心である」と厳しく批判、参拝中止を求めた。これに対し、首相は「二度と戦争をしてはならない『不戦の誓い』から自分は参拝している」と強調、論議は平行線をたどった。
 日韓首脳会談は昨年十二月以来で、約二時間行われた。
 日本固有の領土である竹島の領有権問題は議題にならなかったとされるが、会談のほとんどは、首相の靖国神社参拝など歴史認識問題に費やされた。
 日本側の説明によると、会談では靖国神社に代わる国立・無宗教の新たな戦没者追悼施設建設問題に関し、大統領が過去の首脳会談で日本側が建設を「検討する」と発言した経緯について言及した。
 これについて、大統領は共同発表で「首相が日本の国民世論を考慮し、新たな追悼施設の検討を約束した」と述べた。ただ、大統領は「お互いに理解しようと努力することで共感したが、合意事項には至らなかった」と述べ、靖国問題で基本的な対立は解けなかったことを認めた。
 歴史認識問題に関しては、大統領が「日本が過去を反省し、行動で示すことが両国間の信頼の基礎となる。日本の要人から信頼を崩す言動が繰り返されてはならない」と批判。首相は「一時の意見の違いがあっても、大局的見地で両国関係の軌道を戻し、未来志向で前に進めたい」と応じた。
 歴史教科書問題では、年内にスタートする第二次日韓歴史共同研究で、歴史教科書の委員会を新設、研究結果を両国の教科書制度の枠内で「編集過程で参考」にすることで一致した。
 北朝鮮の核問題については、六カ国協議の早期再開に向け日米韓が緊密に連携することで一致した。
 首相は会談後、記者団に「大統領と話して、六カ国協議は開かれるだろうとの感じを持った」と語った。
 このほか、日本側は(1)さきの大戦中に徴用した韓国人の軍人、軍属の遺骨調査・返還を急ぐ(2)在韓国被爆者、在サハリン在住の韓国人への支援強化?に積極的に取り組んでいく考えを伝えた。
 羽田空港とソウルの金浦空港を結ぶ直行便を八月一日から一日八便に倍増することも確認。次回の首脳会談を年内に日本で開催することでも合意した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050621-00000000-san-pol



残念ながら、日韓の意識の食い違いは埋めることはできなかったようです。
議題の中で大半を費やされた首相の靖国神社参拝などのについて、国立・無宗教の新たな戦没者追悼施設建設についての言及もあり、国内でも建設に向けて研究費も予算化される動きが見られます。

しかし、無宗教の追悼施設って何なのでしょうか。
追悼と言う言葉と、無宗教と言う言葉が相容れないものだと感じられ、違和感を覚えます。

一年半前にハワイ・パンチボウルの太平洋国立記念墓地を訪問する機会を得ました。
通常の観光ツアーですとバスから降りる事ができませんが、私たちは追悼施設の内部に入り、慰霊法要を厳修する事ができました。

あまり知られていないアメリカの国立祈念追悼施設についてご紹介します。


■太平洋国立記念墓地
ハワイ語で「休息の丘」と呼ばれるパンチボウルは、火山活動によってできた高台にあります。
現在は国立太平洋記念墓地となっており、第2次世界大戦、朝鮮戦争やベトナム戦争で戦死した、約2万人の霊魂が眠っています。
ここには日系人の地位向上に貢献した日系二世部隊を初め、多くの日系人兵士も眠っています。

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2003年10月、太平洋国立記念墓地礼拝堂で、戦没者に対する慰霊法要を行いました。
導師は曹洞宗管長御代理・大本山總持寺副貫首・齋藤信義老師がお勤めになりました。

着目すべきは、礼拝堂の正面には十字架、右には仏教の大法輪が掲げられています。
キリスト教、ユダヤ教と並んで、仏教もきちんと尊重されているのです。
国立墓地の中には菩提樹もたくさん植えられています。
戦前・戦中・戦後のハワイにおける日系移民の歴史を鑑みると感慨深いものがあります。

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太平洋国立記念墓地礼拝堂の外観です。
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アメリカの国立記念墓地をご紹介しました。

対して日本では、戦後、徹底的に公的行事の宗教排除がされてきました。
両者の考え方の違いに、改めて感慨を深める今日この頃です。

投稿者: kameno 日時: 2005年6月21日 07:12

コメント: 無宗教の追悼施設って何なのだろう

戦後、日本、韓国、中国で宗教をどのように扱ってきたのかだと思います。韓国の宗教については勉強していませんのでコメント出来ませんが、日本は公的なものからは宗教を排斥しましたし、中国の仏教にしても文化大革命で打撃を受けました。言葉が悪いのですが日本人も中国人も宗教に無関心、無知になっているのでしょう。選択肢のひとつとして無宗教の施設はあってもいいと思います。最初から特定の宗教の施設だと原則としてその宗教に則って行なわれるものです。お参りする人の個々の信仰によってお経を唱えようが、賛美歌を歌おうが構わないと思います。kamenoさんが紹介している施設はいいのかなって思います。特に教育の現場で宗教をタブーとしたため、オウムに代表されるように色んな宗教がらみの問題があるのも事実です。

投稿者 ikuo | 2005年6月21日 21:00

ikuoさん、コメントありがとうございます。
追悼施設で宗教行事を規制されるということについては、とても矛盾を感じます。この点についてはikuoさんと同じ意見です。
無宗教に対する小論として学術的に突っ込んでいる tenjin95さんのブログをご紹介させていただきます。
http://blog.goo.ne.jp/tenjin95/e/bd8645f7048b8d5ddbbf20130a94bbb9

投稿者 kameno | 2005年6月24日 05:57

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