No.26
成道とは、文字通り﹁道を成す﹂といことで、仏教では﹁さとり﹂ないし﹁さとりを開くこと﹂﹁仏となること﹂を意味します。 釈尊は、釈迦族の王子として生まれ、29歳の時、家族や城を捨てて出家し、六年間の苦行を致しました。しかし、苦行では本当の悟りは得られないと、それを捨て、沐浴し菩提樹の下で静かに禅定に入られました。その結果、ついに悟りを開かれたのです。 時に十二月八日の明け方、仏陀︵目覚めたる者︶の誕生した瞬間でした。 禅宗では、四月八日のごうたんえ降誕会︵誕生日︶、二月十五日の涅槃会︵命日︶とならび三仏忌として法要を営みます。