授戒会参加のススメ

大本山永平寺・總持寺をはじめ、全国の主要な寺院で毎年授戒会が行なわれていることをご存知でしょうか。
横浜市鶴見区の大本山總持寺の場合は、毎年4月10~16日の日程です。

 

授戒会とは、仏教徒として、仏道に根ざした生活を送る決意をし、戒を受けることによってお釈迦さまの弟子(仏弟子)となり、仏教徒としての自覚を持つことです。
近年では、生前に戒を受けるということは稀で、葬儀の際に初めて、この授戒の作法を行なうことが当たり前になってしまっています。
けれども、本当は、生前授戒(生きているうちに戒を授ける)ことのほうが望ましいですし、それが本来の姿であるともいえます。

今年の大本山總持寺授戒会には、貞昌院の檀家さんから2名の参加をいただきました。
授戒中の加行、懺悔道場、教授道場、正授道場をきちんと受けられ、仏戒を授かり、大祖堂の須弥壇上に登り、そして仏弟子の証である血脈を戒師さま(大本山總持寺貫首 江川禅師さま)より授かりました。
お釈迦様から数えて第88代目の仏弟子となりました。
完戒おめでとうございます。

さて、この授戒で授けられる血脈(けちみゃく)には安名(あんみょう)の4文字が書かれています。
これが、いわゆる生前戒名に当たるものです。

残念なことに、大本山總持寺での授戒会に参加される人数は減少傾向にあり、今年は60人ほどでした。
總持寺の檀家さん、そして全国各地の寺院の檀家さんの数に鑑みると、とても少ないと感じます。

その理由として考えられることは

(1)授戒会自体の知名度がそれほど高くない
(2)一週間の日程が、忙しい現代社会においては全うすることが難しい
(3)戒名料の問題が懸念され、寺院側が躊躇する

などが挙げられるでしょうか。

 

けれども、私は、もっともっと授戒会のことを知らしめる必要はあると考えますし、授戒会に参加される人数が増えればよいと考えています。

(1)については、總持寺の檀家さん、そして随喜寺院の檀家さん、全国寺院の檀家さん向けに、分り易い案内状を作成して知らしめることが必要と考えます。
ちなみに、一週間の日程の宿泊費・修行僧が心を込めて作る一日三度の食事つきで、大本山總持寺への志納金は合計4万円です。

(2)については、授戒は一週間の差定から構成されています。 しかし、忙しい世の中です。
中々一週間全てには参加することは難しい場合があります。その場合は、(本来は望ましくないのですが)4月13日~15日の日程を全てこなせば、仏弟子として認められます。

(3)戒名料の件については、授戒で戒師様より授かる「安名」は、信士、信女、居士、大姉などの位階が付与されていない4文字です。
貞昌院檀家さんが授戒会に参加していただく際には、貞昌院で安名の4文字を作成して、本山に届けさせていただいています。
そして、いつか、その方の葬儀の際には、その安名に位階(信士、信女、居士、大姉など)を付与して、戒名とさせていただきます。
なお、貞昌院では、葬儀の際には、通常の信士信女であれば、世間一般常識的な葬儀布施以外に戒名料・位階料を貞昌院で追加でいただくことはありません。

ただ、(3)については、寺院によって事情が異なる場合があります。
とにかく、このあたりを整理しなていかないと、授戒会の参加者が増えることは難しいと考えます。


授戒会の間はさまざまなわからないことが多く、不安もあると思います。
けれども、戒弟の皆さんの身近には24時間体制でサポートする多くの僧侶が居ります。
安心してご参加くださって大丈夫です。

一人でも多くの方が参加されることを望みます。

■追記

本山への授戒会へは、必ず菩提寺を通してお申込みされることをおすすめします。
貞昌院の檀家さんでしたら、貞昌院へお申込みください。
詳細は、菩提寺か大本山總持寺にお尋ねください。

投稿者: kameno 日時: 2013年4月19日 01:39

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