ユビキタス電源がもたらす利便性

昨日東京駅を利用する際に、発電床の上を通る機会がありました。
改札を抜けた通路から階段、その先の東西連絡通路にかけてこのように発電装置が設置されています。

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発電床:「歩いて発電」JR東京駅で実験

JR東日本が研究開発を進めている「発電床」の実証実験が18日、JR東京駅八重洲北口で公開された。
携帯電話のスピーカーなどに使用されている直径3センチの「圧電素子」を床に敷き詰め、この上を通過すると振動で発電する仕組み。
改札口や階段、コンコースの一部約90平方メートルをマットで覆い、19日から2カ月間、発電量や材質の耐久性を確認する。
2年前の実験は100ワット電球が1日当たり1分20秒しか点灯しなかったが、今回は同80分が目標。実用化までは遠い道のりだが、利用客は「省エネに役立つし、発想が面白い」「歩くだけで発電できるんだ」と感心しきりだった。
(毎日新聞 2008年1月19日) 




床がブカブカしていますので少し歩きづらいことは確かですが、面白いですね。
ちょうど通勤ラッシュの時間帯でもありましたので、発電量はほとんどMAXの数値を示しています。

しかしながら、この圧電素子で発電できる量は、一日まるまる発電電力量を蓄えたとしても、電球1つが約一時間点灯する程度。
実用には程遠いですが、それでもエネルギーを無駄に捨ててしまうよりはマシですし、エネルギー問題に対する啓蒙になります。

さらに「サイエンス・オンライン」にて面白いニュースを今日見つけました。

Device Gives New Meaning to "Power Walking"
By Devin Powell
(ScienceNOW Daily News 7 February 2008)

歩くだけで発電するという発想は、発電床と同じですが、一人一人の歩行の際の膝にかかるエネルギーを電気に変える装置ということで、実用化が期待できます。

現在、私たちは携帯電話、音楽プレーヤー、ノートパソコンなど、さまざまな小型電子機器を携帯しています。
しかし、その際に一番のネックは電源の確保でした。
帰宅して充電器に繫ぎ、外出時に充電器から外して、そして外出時は内蔵電池の持続時間を気にしながら使用する・・・・・

そのような呪縛からついに解放されるかもしれません。
まさに夢の「ユビキタス電源」の登場です。

携帯電子機器の進歩により、消費電力は格段に少なくなってきました。
さらに電池の小型化、蓄電容量の増大により使用時間も延びています。
そこに、歩行発電のような発電装置が実用化され、消費電力と発電量が重なることにより「ユビキタス電源」が実現します。


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(図はサイエンスより引用)

この発電装置を開発したのはカナダとアメリカの共同研究チーム。
この装置による平均出力は5Wになるそうで、これは携帯電話10台分の消費電力に相当しますから、充電には充分な数値といえます。
しかも、人が歩行する際に余った力を効率よく吸収し発電する仕組みとしたため、人体にほとんど負担をかけずに発電することが可能となりました。
いわば、ハイブリッドカーの回生ブレーキのようなものです。
実験によると、ランニングを行うことにより最大54Wの電力を得ることも出来たそうです。
これはすごい!

ユビキタス電源」により「ユビキタス」の本領が発揮される日がまもなく訪れそうです。

投稿者: kameno 日時: 2008年2月 9日 09:04

コメント: ユビキタス電源がもたらす利便性

> kameno先生

こういう技術の話は、いつ見てもドキドキいたします。良いですね。とりあえず、こういう技術が開発されますと、本来、電源を持っていかないとダメなところに、電源なしで行けることになったりするかと思います。

とりあえず、これで新幹線内でノートパソコンが使えなくなった時でも、必死に足踏みしてたら使えるということが出来る日が、早く来い、というか、今年来い!!と思う拙僧でした。

投稿者 tenjin95 | 2008年2月 9日 12:59

tenjin95さん
本当にワクワクするような話題ですよね。
早いところ製品化してほしいところです。
新幹線の座席で足をジタバタ足踏みするのは隣に迷惑がかかりそうなので、列車編成の端から端まで一往復歩いて充電池をしばらく持たせるとか。
エコノミー症候群予防にもなりますし一石二鳥です。

投稿者 kameno | 2008年2月 9日 15:13

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