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時代とともに消えゆくもの(寝台特急富士はやぶさ-前編)

同安居の仲間の披露宴出席のため、山口に行っておりました。
曹洞宗の名刹も多いため、ゆっくり廻って来たいところですが、今回は残念ながらとんぼ返りのスケジュールとなってしまいました。
(披露宴のほうは、新郎・新婦、そして山口県民の心意気がよく現れた心温まる内容でしたが、プライベートな内容は割愛します)

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山口・宇部空港の充実もあり、羽田から約一時間のフライトです。
次の選択肢は新幹線ですが、速いとはいえ約5時間・・・・そして料金も空路よりも高くなります。
東京・横浜方面から山口に行く場合、ほとんどの方は空路を選択するでしょう。

ということで、私も空路を選択してて山口へ。

雲は多かったものの、新雪に覆われた富士山と伊豆半島、伊豆七島がよく見えました。

20071204-02.jpg

名古屋上空。
陽の光に海面が照らされてキラキラ輝いています。

20071204-03.jpg

大阪。
かつて水運が盛んであったことがよくわかります。

20071204-04.jpg

あっという間のフライトでした。


さて、今月中旬、東京発のブルートレイン(寝台特急)の廃止が正式に発表されるようです。
このような現状をみると、致し方ない判断かと思いますが、少し寂しい思いがします。


東京駅発、消えゆくブルトレ 「銀河」「富士」「はやぶさ」...利用客減、廃止の方向

「ブルトレ(ブルートレイン)」の愛称で親しまれてきたJRの寝台列車が、09年春にも、東京から西へ向かう路線から姿を消す可能性が高まっている。利用客の減少が主な原因で、ほかの路線も同様の事情を抱えている。一部の豪華列車を除き、将来的には廃止の方向にあるという。
JR各社の複数の関係者によると、08年3月中旬のダイヤ改定で消えるブルトレは、京都―熊本間を走る「なは」と京都―長崎を結ぶ「あかつき」、東京―大阪の「銀河」。また、大阪―青森の「日本海」と上野―札幌の「北斗星」は、現行の1日2往復から、1往復に減る。このダイヤ改定は今年11月中旬に正式決定し、12月中旬に発表される予定だ。
さらに、09年春のダイヤ改定では、東京―大分の「富士」と東京―熊本の「はやぶさ」の廃止が、JR各社の担当課長レベルで合意済み。これが正式に決まれば、大阪以西を走るブルトレは皆無になり、東京駅でブルトレは見られなくなる。ブルトレ発祥の地である九州などでは、地元の反発も予想されるという。
新幹線や飛行機、夜行バスに押され、「利用率が低い」のが廃止の最大の理由で、「車両が老朽化している」「夜間の要員確保が難しい」などの事情もある。
JR東日本の調べでは、JRが発足した87年のブルトレ利用者数と比較すると、東京から西へ向かう路線全体の利用者は05年には21%にまで落ち込んでいる。
例えば、「はやぶさ」は東京駅を午後6時過ぎに出発、熊本駅に着くのは約18時間後の翌日正午前。飛行機なら2時間もかからない。
ブルトレの一般的な定義は、14系や24系と呼ばれる青い塗装の寝台車を機関車が引っ張る特急列車(銀河は急行)。現在、東京と九州、北海道、大阪と東北などを結ぶ9路線がある。このほか、電車タイプの寝台特急である「サンライズ出雲・瀬戸」(東京―出雲市・高松)や、比較的新しい車両の豪華寝台特急である「トワイライトエクスプレス」(大阪―札幌)や「カシオペア」(上野―札幌)がある。
ブルトレの歴史は、56年に営業を始めた東京―博多の「あさかぜ」に始まる。あさかぜは58年から冷暖房完備の新型車両に編成を変えて以来、「走るホテル」と呼ばれて親しまれたが、乗車率が2割台に落ち込み、05年春に廃止された。
JR各社は、関係部署の担当者による通称「ブルトレ会議」で、ブルトレの将来について検討を進めている。ほかの路線についても、新幹線の開業時期などに合わせて廃止することを視野に、検討しているという。
(2007年11月26日・朝日新聞)


実は、これまで国内の寝台列車って乗ったことがありませんでした。
(インドなどでは何度か乗ったことがありますが)
上のようなニュースもあり、この機会に利用してみることにしてみました。


20071204-01.jpg

ということで、初めてのブルートレイン乗車レポートを次の記事でまとめてみます。
往路飛行機で見下ろしてきた陸路を逆に辿る13時間の旅です。

投稿者: kameno 日時: 2007年12月 4日 10:07

コメント: 時代とともに消えゆくもの(寝台特急富士はやぶさ-前編)

経済の移り変わりからひとの心のなかの感覚の変化まで、色々な諸事が生まれては消え消えては生まれをくりかえしているよう。その変化のスピードが年々速くなってきているみたいですね。
中国の青海鉄道もラサの街をつないで最新鋭の設備を備えた列車が出来ました。
まるで異空間へ移動するような超自然の美しい風景の移り変わりを列車に居ながらにして見られるわけですから、すごいです。でも、線路の傍らで五体投地で一足ずつ巡礼する姿もあります。先日青海鉄道へのツアー勧誘がのった広告を見ました。
チベットへの旅をリュックとテントかついで・・という夢がバッサリやられたようでがっくり。
中国の商人達の経済活動の速さにびっくり。
便利になるのは悪い事じゃないけれど、とっておいてほしいなあ・・紺碧の空と自由。

投稿者 ゆが | 2007年12月 4日 16:25

ゆがさん
チベットへの青海鉄道・・・・・一見利便性が高まり経済発展に寄与しているように見えますが、とんでもない。
中国経済が自治区に大量に流れ込み、チベット古来の文化が脅かされています。
ゆったりと過ぎていく時間というのがとびっきりの贅沢だということが、失われてから初めて分かるのでしょうね。
悲しいことですが。

投稿者 kameno | 2007年12月 4日 19:59

一時は「スローなライフ」なんて言葉もありましたが、現代の時間というものがすごいスピードで進んでいるのに、人間達の固定観念や考え方が進化していけてないと思います。
自分という一人の人間、まわりを取り巻く家族や町、ひいては国・・・このありかたやこれから将来へ進むべきみちが見えていない。見ようとしてない。
スローライフ、なんて言葉は流行もの。結局はすぐなんでも結果を求める自己中心的な意味での利益のほうを選んでしまって、肝心な「思いやり」とか、心の優しさとかを忘れてしまってるんですよね。
何かの本でそんなような事が書いてあったのを、思い出しました。

投稿者 ゆが | 2007年12月 4日 21:50

今の時代はとてつもなく速いスピードで動いていますよね。
先ほど今年の流行語大賞が発表されましたけど、半年後にどれだけ残っているのか。
人間だけが取り残されている感じがします。

投稿者 kameno | 2007年12月 4日 23:34

私は寝台特急は利用した事がありませんが、大阪が始発の寝台急行「ちくま」と「だいせん」は利用した事があります。夜間に貨物列車の通過待ちがある事、途中の停車駅で降りる乗客を車掌がいちいち起こすんです。大変な仕事です。「ちくま」は10年前に寝台車を廃止して電車での運行になり、近年は臨時列車になりました。「カシオペア」や「トワイライトエクスプレス」は一度乗ってみたいです。

投稿者 天真 | 2007年12月 6日 19:28

天真さん
「ちくま」っていう夜行列車があったのですね。
Wikiペディアで見てみると、
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2003年までは毎日運行される定期列車であったが、運賃面で有利な関西地方⇔長野地区を結ぶ夜行高速バスに利用客を奪われ、行楽シーズンのみ運行される臨時列車に格下げされてしまった。しかし最近では繁忙期であっても設定されることは無いので、事実上廃止になったと解釈しても過言でない(ただしJR東海などからのプレス発表は無い)。
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とありました。
夜間の通過待ち停車というのも実に風情がありますが、事実上廃止というのは寂しい限りです。
ライバルは飛行機や新幹線だけでなく、バスの影響も大きいのですね。

投稿者 kameno | 2007年12月 6日 21:23

天真さん
「ちくま」っていう夜行列車があったのですね。
Wikiペディアで見てみると、
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2003年までは毎日運行される定期列車であったが、運賃面で有利な関西地方⇔長野地区を結ぶ夜行高速バスに利用客を奪われ、行楽シーズンのみ運行される臨時列車に格下げされてしまった。しかし最近では繁忙期であっても設定されることは無いので、事実上廃止になったと解釈しても過言でない(ただしJR東海などからのプレス発表は無い)。
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とありました。
夜間の通過待ち停車というのも実に風情がありますが、事実上廃止というのは寂しい限りです。
ライバルは飛行機や新幹線だけでなく、バスの影響も大きいのですね。

投稿者 kameno | 2007年12月 6日 21:25

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