檀信徒旅行(京都)報告(8)

■曹洞宗 仏徳山 興聖寺

所在地 京都府宇治市宇治山田27
本尊 釈迦三尊像

安貞2年(1227) 道元禅師が天童山景徳寺如浄禅師に就いて釈尊より五十一代目の法を嗣ぎ帰国
     ?  深草(現在の京都市伏見区深草)の安養院(現在の墨染欣浄寺)に閑居
天福元年(1233年) 深草の極楽寺子院である観音導利院に滞在
嘉禎2年(1236年) 伽藍を整備し、観音導利興聖宝林禅寺に改名
寛元元年(1243年) 道元禅師越前に下向
     ?   以後応仁の乱(1467)などの兵火に遭うなどにより荒廃する
寛永10年(1633年)永井信濃守尚政公、山城国淀城主として入国 
慶安元年(1648年)永井尚政公により伏見城の遺構を用いて諸道を建立整備  
慶安2年(1649年) 万安英種禅師を招聘して現在地に復興


⇒詳細データはつらつら日暮らしWikiをご参照下さい。

 
研修旅行の最後は、宇治の興聖寺参拝をさせていただきました。
日本曹洞宗の宗祖である道元禅師開創になる初開道場であります。

平等院の駐車場より、鵜飼舟や宇治川の清流を眺めながら川に架かる橋を3つ渡り、琴坂を200メートル登り、興聖寺の山門に辿りつきました。

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山門は天童山の山門と造りが似ており、「曹洞宗初開道場」と掲げられています。

法堂(本堂)は慶安元年(1648年)建立。伏見桃山城の遺構を用いて建てられました。
本尊は道元禅師自作と伝承される釈迦牟尼佛像です。
法堂にて拝登の法要を行い焼香をさせていただいた後、諸堂拝観。

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老梅庵(開山堂)には、永興詮慧和尚代になる道元禅師尊像が安置されています。
ここでも法要を営ませていただきました。

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僧堂。
慶安元年(1648年)に建立され、元禄15年(1702年)改修された建物です。

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ご丁寧な諸堂拝観をいただき、興聖寺を後にしました。
私たちが琴坂を下りきるまで、ずっと合掌で見送っていただきました。
本当にありがとうございました。


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ここより京都駅へ向かい、横浜への帰路につきました。
琴坂は、宇治十二景にも選定されており、秋の紅葉シーズンには見事な光景を見せてくれます。


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投稿者: kameno 日時: 2007年9月22日 15:58

コメント: 檀信徒旅行(京都)報告(8)

興聖寺さんには学生時代に友人を連れてお参りしました。これからの紅葉の季節はとても素敵な場所です。他の宗派の多くが京都周辺に本山がありますが、関西に曹洞宗は拠点になる寺院がきまっていません。興聖寺さんが曹洞宗初開道場という事で色んな面で宗侶の育成、在家の布教の拠点として発展して欲しいと願っています。

投稿者 天真 | 2007年9月29日 08:28

天真さん
おっしゃるとおり、紅葉の季節の琴坂はそれはそれは見事な光景だそうです(実際に見たことはまだありませんが・・・)
今年の見頃は11月中旬から12月上旬だそうです。
興聖寺には現在修行僧が3人しかおらず、さまざまな行持や境内維持をするのも大変なようです。
今日は道元禅師の亡くなられた日です。
老梅庵でご焼香させていただいたことを思い返しながら報恩の読経をさせていただきました。

投稿者 kameno | 2007年9月29日 11:46

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