ヨーロッパ国際布教40周年(4)

ヨーロッパの禅道場での主な活動は、やはり「坐禅」が中心になり行われています。

歴史を振り返ってみるに、1978-82年当時、弟子丸老師の元、4人程の国際布教師(当時は海外開教師)が順次従事していましたが、弟子丸老師指示により、南はモロッコ、北は北欧、東はウイーンまでヨーロッパ十数カ国を、毎週土日の度にシトロエンに坐布を抱えて接心に出向くという活動が主でした。
弟子丸老師のカリスマ性はきわだっており、開教師が接心に出向いて30人ほどの参加者があるところを、弟子丸老師の元にはサマーキャンプなど年に数回の接心を行うたびに300人前後の参加者が近隣諸国から集っていました。
まさに、弟子丸老師の移動に伴って、接心参加者も移動するという状況でありました。
日本の常識・発想を超越したものであり、弟子丸老師は
「開教は戦いである」
「気を抜いたら弟子は去って行ってしまう」
「参禅者に誠意を持って禅の素晴らしさを伝えなければならない、それが曹洞宗僧侶の使命である」
と日頃、常に開教師の方々に伝えていたそうです。

なかなか言うは易し、それを実行するのは大変ですが、しかし、毎週それを実行して行ったことにより、それにより着実に禅はヨーロッパに定着していったのです。

禅道尼苑に拠点を構えてからは、この地を中心にヨーロッパ各地で接心が行われるようになり、数百人規模の行事が継続して続いています。

現在、Association Zen Internationale 関係で行われるsesshin / zazen day を含む行事の回数は 
AZIのサイト によると、

2007年
6月 8回 / 7月 12回 / 8月 9回 / 9月 3回 / 10月 6回 / 11月 14回 / 12月 3回
となっています。


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今回の記念行事に集まった参加者は、主に境内に設けられたテントで過ごします。
数百人が宿泊できる生活拠点です。

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シンポジウムの様子です。
会場を埋め尽くす人人人。
日本からの参加者も、ヨーロッパ諸国からの参加者も、その他の国からの参加者も、「仏教」というキーワードをもとに、一堂に会します。
それこそ、仏教の普遍性を具象化して目の当たりにした思いです。


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翻訳ブース。
日本語・英語・フランス語の同時通訳が行われました。

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シンポジウム・法要の合間は、休憩場所で懇親を深めたり、各自坐禅を行じたり、それぞれのスタイルで過ごします。
木版が鳴らされると、また境内各場所から皆が集うのです。


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写真はブティック。

今回ののヨーロッパ開教40周年記念行事においても、会場の設営、運営、食事の準備、法要の厳修・・・・500人を越える参加者に対して混乱も無く対処できたというのは、これまでに積み重ねられてきた歴史・経験を持つからこそであると感じます。
弟子丸老師および国際布教関係者のこれまでの(数百人規模の接心を続けてきたという)積み重ね、そして、運営スタッフの皆様の綿密な準備運営により、今回の行事が盛大に円成したということは間違いないでしょう。

ヨーロッパにおける曹洞禅は、着実に一歩づつ歩みを進めているということを実感したブロワでの3日間でした。

投稿者: kameno 日時: June 12, 2007 5:09 PM

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