やさしくものを言ふ若葉雨

連休最後の日は、一日雨模様となりました。
新緑輝くこの時節の雨は、「若葉雨」ということばがいちばんしっくりくるような気がします。

若葉雨 なにかやさしく ものを言ふ   西島麦南


降り注ぐ雨の中、ウグイスの美しい声は相変わらず境内に響いています。

蘇東坡のこんな句が頭に浮かびます。

渓声便是広長舌 山色豈非清浄身

 谷川の水音は ほとけのこえ
 山のすがたは ほとけのからだ


大自然の中には仏法が満ちあふれています。
若葉雨のやさしいこえ、聞こえますでしょうか。


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雨後の筍ということばがありますが、雨が降った日の筍の生長は特に顕著で、一日に1メートルも伸びることがあります。
その勢いたるや、地面から顔を覗かせた筍は、僅か10日間で竹になってしまうため、たけのこを意味する漢字は「筍」が充てられています。
この「筍」という字は、「10日間」を意味する「旬」に由来します。

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投稿者: kameno 日時: 2007年5月 6日 17:54

コメント: やさしくものを言ふ若葉雨

仏法のお勉強ってむつかしい・・
本やパソコンで調べたり宗派の違う僧侶のかたに聞いてみたり。解かりかけている、理解できそうな道がある、というのが解かっただけだったり。
ちょっとヘコんでいましたが、kameno様のブログを読むと何だか心に元気がわいて来ました!
雨に洗われた自然を見ていて、明るい気持ちになれました!

投稿者 ゆが | 2007年5月 7日 08:47

あまり難しく考えず、大自然のありのままの姿を観ていると何か見出せるのではないかと思います。
無理に答えを出す必要はないのですから。

投稿者 kameno | 2007年5月 8日 07:16

ありがとうございます。
そうですよね、あまり難しくこだわりすぎてもよくないような気がします。
しかし本当に何も知らない解からない、というのも考え物ですよね・・
特に弘法大師さんの教え、道元禅師の教え、同じ釈尊の教えであっても解釈が微妙に違うようですし・・
違った角度からこの主にお二人のお話でもって仏教を理解していこう、それは「智慧」への探求につながるんだ、と信じたからでした。しかし少し無理や、等身大の努力になってないような気がしてきました。

頭が疲れたら少し休みます。
でも、勉強はやめません。やっぱり、お大師さんが好きだから。

投稿者 ゆが | 2007年5月 9日 00:07

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