脆くも力強い霜柱

今朝、境内のあちこちに霜柱ができていました。
昨日からの冬型の気圧配置がもたらした気温の低下により、気温が0度以下になったことを示しています。

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霜柱は、土中の水分が土粒子の間を毛管現象によって吸上げれ、地表で凍結する現象です。
したがって、土の中では0度以上でなければなりませんし、地表に出てからは0度以下でなければならない。
また、毛管現象を引き起こすための土粒子の大きさ、土中の水分の状況によって左右されます。
霜柱がうまく成長する条件って結構厳しいのです。

朝日うけて 白くかがやく 霜柱の 林はもろし こもごも倒る  (上田 三四二)


霜柱は踏み潰すとすぐ崩れてしまいます。
日が高くなって、気温が上昇するとすぐ融けてしまう。
儚くもろいイメージがありますが、近くで見ると、霜柱は、その細い柱一本一本に土や石の粒を乗せたまま成長していることが判ります。
この細い柱でよく持ち上げたものだと感心させられます。
そして、霜柱の下には液体の状態として土中の水があり、霜柱を支えています。
霜柱の成長の仕組みは、単純なようで、奥が深い仕組みが隠されているのです。


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投稿者: kameno 日時: 2006年12月30日 11:59

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